ツメレンゲは、初心者にも扱いやすい多肉植物として知られています。
その名の通り、鋭い爪のような葉を持つこの植物は、岩場や崖などの厳しい環境でも生息しており、その生命力の強さが魅力です。
ツメレンゲの育て方|乾燥には強い植物
上の写真は成長期(6月~7月)
ツメレンゲは、育てる場所を選ばず、日当たりが良く風通しの良い場所であれば、手軽に育てることができます。
また、水やりも多くの多肉植物と同様に、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるだけで十分です。
乾燥にはめっぽう強いです!
水やりを忘れて用土が乾ききっても簡単に枯れることはありません。
ツメレンゲ、その独特な形状は、見る人を魅了し、まるで小さな宝石のように美しいと言われています。
ガーデニングにも最適
忙しい日々を送る方や、ガーデニングが初めての方にもおすすめです。
鉢植えでも大丈夫!
鉢植えで株を簡単に増やすことができます。
また、ツメレンゲはそのユニークな外見から、インテリアとしての利用も非常に高く、お部屋のアクセントとしても活用できます。
下の写真は、枯れたしまったサルスベリの木に植えたものです。
用土は台木の裂け目に水苔(ミズゴケ)と腐葉土を入れただけです。
ドリルで適当なところに穴を開けて植え付けてもいいです。
上の写真は株分けしてボク石(溶岩石)に植え付けたものです。
用土は、ほんの少し置いただけ。
溶岩石にガッツリ根付いてくれます!
小さなポットに植えて窓辺に置くだけで、その場がパッと明るくなります。
また、贈り物としても喜ばれること間違いなしです。
ツメレンゲを始めとする多肉植物は、その育てやすさと美しさで、多くの人々に愛されています。
興味を持った方は、ぜひ一度手に取ってみてください。
その魅力にきっと引き込まれるはずです。
ツメレンゲは乾燥した環境で快適に
ツメレンゲは高温多湿を苦手とします。
蒸し暑い環境は根腐れの原因にもなるため、風通しを良くし、乾燥した環境で育てましょう。
ツメレンゲは、季節によって水やりの頻度や量を調整することが重要です。
以下、それぞれの季節の特徴と注意点をご紹介します。
■ 春
成長期に入り、水やりは少し多くなります。
土壌が乾燥していることを確認し、水が鉢底から流れ出る程度に与えます。
ただし、湿潤環境は苦手なので、毎日の水やりは避け、適度な水分供給を心がけましょう。
上の写真、少し雑草がはびこってます!
ぼく石に直植えしたツメレンゲ
■ 夏
水やりは控えめにし、土壌が完全に乾燥してから行います。
頻繁な水やりは避け、乾燥気味に管理しましょう。
多肉植物だけあって乾燥には強いです。
■ 秋
9月~10月、花が咲き始めます。
よほど乾いたら水やりするくらいで大丈夫。
増殖して密集した株にも花が咲き始めました!
残暑が厳しい10月初旬。
10月下旬
花が咲いた株は枯れてしまいます。
その脇に子株が出てきてます。
■ 冬
休眠状態に入り、水やりは必要最低限に抑えます。
乾燥した環境を維持し、過湿にならないように注意しましょう。
ツメレンゲは乾燥に強いので、冬の水やりはほとんど必要ありません。
多肉植物ツメレンゲ、肥料の与え方
ツメレンゲは基本的には肥料を必要としません。
上の写真のツメレンゲ、肥料はまったく与えていません。
しかし、春から夏にかけての生育期には、液体肥料を薄めて与えることで、より健康に育てることができます。
■ 肥料を与える時期
春(3月下旬~5月上旬)
秋(9月下旬~10月下旬)
■ 肥料の種類
多肉植物・サボテン用の液体肥料
冬は休眠状態に入るため、肥料を与える必要はありません。
■ 注意点
肥料を与える際は、必ず説明書をよく読んでください。
幼苗や株分け直後は、肥料を与えない方が安全です。
根腐れを防ぐため、水はけの良い土壌で育てましょう。
ツメレンゲ用土と植え替え
■土壌
ツメレンゲは水はけの良い土壌を好みます。
以下のような配合例を参考に、ご自身で配合したり、市販の多肉植物・サボテン用の培養土を使用することができます。
- 小粒の赤玉土 60%
- 中粒の軽石
- ピートモス
- 腐葉土
※ 用土にはあまり気を遣う必要ありません!
ミズゴケと腐葉土だけでも成長してくれました!
■ポイント
- 水はけだけでなく、通気性も確保することが重要です。
- 腐葉土や骨粉などを少量加えると、栄養分を補うことができます。
植え替え
植え替えは、春か秋に行います。
ツメレンゲは根の張り方が弱いので鉢植えでも根が詰まることはありません。
毎年植え替える必要はないでしょうね。
植え替えの手順
- 新しい鉢と培養土を用意します。
- 枯れた葉や傷んだ根を取り除きます。
- 鉢底から水を排出できることを確認します。
- 培養土を鉢に半分ほど入れ、ツメレンゲを中央に置きます。
- 隙間を培養土で埋め、軽く押さえます。
- 鉢底から水が流れ出る程度に水を与えます。
- 数日間は日陰で養生させます。
ポイント
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- 植え替え直後は、水やりを控えめにしましょう。
- 根を傷つけないように、優しく扱いましょう。
- 植え替えの時期が遅れると、根腐れのリスクが高まります。
以上、いろいろ細かいこと書きましたが、経験上それほどこだわらなくても大丈夫!
本来、野生の植物。ほったらかしでも成長し毎年かれんな花を咲かせてくれます。
病気と害虫
丈夫なツメレンゲも注意が必要!
ツメレンゲは比較的丈夫な植物ですが、いくつかの点に注意することで、より健康に育てることができます。
■ 風通しと根腐れ
ツメレンゲは風通しの悪い環境を苦手とし、根腐れを起こしやすいので、置き場所は日当たりと風通しの良い場所を選びましょう。
■ 害虫対策
ワタムシやアブラムシなどの害虫は定期的に観察し、見つけたら適切な対策を講じましょう。
置き場所によっては、ナメクジに葉先を食べられてしまうこともあります。
ナメクジは夜間に活動するんですね、昼間見かけることはありません。
■ 花と枯れ
ツメレンゲは花が咲くと、その株が枯れてしまうという特徴があります。
しかし、翌年には脇芽が成長するので、絶えてしまうことはまずありません。
■ その他
上記は一般的な目安です。
ツメレンゲの状態をよく観察し、必要に応じて対策を講じましょう。
美しいツメレンゲを育てるためには、愛情を込めて育てることが大切です。
ツメレンゲの増やし方:株分け
ツメレンゲは、春(3〜5月)または秋(9〜10月)の成長期に株分けすることで簡単に増やすことができます。
10月下旬、咲き終わった親株の脇の子株を株分けします。
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- 密集した子株は一つ一つ切り離して新しい鉢に、または直植えします。
- 水やりは控えめに、日当たりと風通しの良い場所で育てます。
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ポイント
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- 夏や冬の休眠期は避けましょう。
- 株分けの際に蕾を切り取らないように注意が必要です。
- ツメレンゲは繁殖力が強いので、初心者でも簡単に増やすことができます。
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株分けのメリット
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- 親株が枯れても、子株が継承するので、翌年また美しい花を楽しむことができます。
- 地下茎でつながっている子株を分けることで、根腐れのリスクを軽減できます。
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まとめ
株分けは、ツメレンゲを増やすだけでなく、親株の枯れによる継承にも役立ちます。
<4月初旬>
密集した子株を適当に間引いて鉢植えや直植えします。
美しい花を長く楽しむために、ぜひ株分けに挑戦してみてください。
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