害獣ハクビシン対策!狩猟免許がなくても捕獲できる?

生活

庭や畑を荒らし、屋根裏で生活の痕跡を残すハクビシン

ハクビシンの存在は、多くの人にとって悩みの種となっています。
しかし、ハクビシンは法律で保護された狩猟鳥獣の一つであり、合法的に捕獲するには狩猟免許(ワナ免許)を取得する必要があります。

しかし、ハクビシン対策のために狩猟免許を取得するのは、相応の時間とコストがかかるため現実的ではありません。

そこで、今回は手軽にできるハクビシン対策をご紹介します。

狩猟免許不用のハクビシン対策(ワナによる捕獲)

ハクビシン対策としてワナを貸し出している自治体がけっこうあります。
多くの自治体では、ハクビシン対策として捕獲用のワナを貸し出す制度を設けています。

ワナの貸し出しを行っている自治体(例)
以下は、具体的な自治体の例とその貸し出し制度について。

・千葉市
ハクビシンやアライグマによる生活被害を受けた方を対象に、箱ワナの貸出制度を実施しています。
申込は環境局環境保全課自然保護対策室に電話またはメールで行い、貸出期間は原則として設置日から1か月間です。
捕獲した場合は市に連絡し、委託事業者が回収します。

・さくら市(栃木県)
ハクビシンとアライグマに限り捕獲許可と箱ワナの貸し出しを行っています。
貸し出しは無料で、具体的な基数や期間については要相談となっています。
捕獲後の処分方法についても市に相談することが求められています。

・狛江市
アライグマやハクビシンによる被害で困っている方に対して箱ワナを貸し出しています。
貸出条件には設置場所の所有者からの許可が必要で、毎日の見回りやエサの取り替えが求められます。


ワナの貸し出しや捕獲後の処置など、お住まい自治体に確認してみてください。

日本有害鳥獣駆除・防除管理協会によると、多くの市役所や町役所では住民に対して害獣の罠や捕獲機の貸し出しを行っており、具体的な制度は自治体によって異なるため、事前に確認することが重要です

ハクビシン対策に効果的な忌避剤等

狩猟免許の取得はもとよりワナによる捕獲も自治体への手続きやワナの設置等々けっこう大変ですよね。
そこで家庭でも比較的かんたんにできるハクビシン撃退法。

この方法は、捕獲ではなくハクビシンを追い散らす手段となります。

・木酢液
木材を焼いて木炭にする際に出る液体で、独特の臭いがハクビシンを遠ざけます。希釈してスプレーすることで効果を発揮します。

・天敵の尿
オオカミなどの肉食動物の尿を利用した忌避剤です。
ハクビシンは自分より強い動物の痕跡を嫌がるようです。

・燻煙剤
煙を発生させてハクビシンを追い出す方法です。
特に巣穴に煙を焚き込めて追い出す際に効果的です。
また、家庭にあるもので自作することも可能です。

・ にんにく
すりおろしたり潰したりして設置します。

・犬の毛
ブラッシングで抜けた毛をネットに詰めて吊るします。
これらの忌避剤をハクビシンの侵入経路に設置することで、効果的に対策できます。

ハクビシンの生態・食性

ハクビシン、その名の通り白い鼻を持つこの動物は、日本における外来種であり、沖縄を除く日本全国で見られます。

ハクビシンネコ目ジャコウネコ科に属し、その適応能力の高さから幅広い地域で繁殖しています。

この動物は雑食性であり、その食事は非常に多岐にわたります。
果物や野菜だけでなく、ネズミやカエル、時には小鳥まで含まれることがあります。

ハクビシンのこのような食性は、時に人間の生活圏に影響を及ぼすことがあります。

ハクビシンは、樹木の洞や土穴を自らの住処として選び、そこで繁殖を行います。

しかし、問題となるのは、人間の住宅、特に屋根裏などを好んで住処(すみか)にすることです。

ハクビシンは夜行性の動物であるため、昼間に目にすることは稀です。
彼らは夜に活動を始め、食物を求めて動き回ります。

体の特徴としては、頭と体の合計の長さが約60cm、尾が約40cmと長く、体色は暗灰褐色です。

顔面は黒く、鼻部から頭頂部にかけて細い白色の縦線が特徴的です。
四肢は比較的短く、イタチ類に似た体形をしていますが、イタチよりは一回り大きいサイズです。

このように、ハクビシンはその適応能力の高さから日本全国で見られるようになりましたが、その生態や食性が人間の生活に影響を与えることも少なくありません。

彼らと共存するためには、彼らの生態について理解を深め、適切な対策を講じることが重要です。

ハクビシンは勝手に捕獲したり、捕殺したりできません!

ハクビシンの問題は多くの地域で頭を悩ませていますが、勝手に捕獲や捕殺をすることは法律で禁止されていることを理解することが重要です。

日本では、狩猟可能な動物は明確に定められており、鳥類26種と獣類20種に限られています。

捕獲には主にワナ(箱わな)が使われることが多いです。

しかし、ワナとはいえ狩猟免許を取得する必要があります。
狩猟免許の取得には一定の手間と時間、費用がかかり、ハクビシンを捕獲したいだけでこれらの免許を取るのは現実的ではないかもしれません。

幸い、多くの自治体ではハクビシンやアライグマなどの害獣対策として、一般の人でも使える箱わなを貸し出しています。(前述)

また、ハクビシンの捕獲が簡単に終わるわけではなく、繁殖力が高いために一時的な解決に過ぎないこともあります。

ハクビシン他、狩猟獣類

狩猟により捕獲することができる獣類は下記の20種となっています。

ハクビシン
タヌキ
キツネ
ノイヌ
ノネコ
テン(ツシマテンを除く)
イタチ(オス)
チョウセンイタチ(オス)
ミンク
アナグマ
アライグマ
ヒグマ
ツキノワグマ
イノシシ
ニホンジカ
タイワンリス
シマリス
ヌートリア
ユキウサギ
ノウサギ

以上

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